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くすり百話  (第6回)  H 11.11.10
[第11話]
薬指 (くすりゆび) の名前由来
  

薬指の名前は
中指と小指の間の指は、薬を溶かしたり、塗ったり、粉薬を
なめたりするのに使われることに由来します。

その理由は、この指が、5本の指の中で最も使われることが
少なく

そのため、汚れも少ないことによります。
また、力を入れにくい指であるため、ソフト感覚で薬を塗ることができます。

薬指は、紅をつけるのにも使われるため「紅さし指」とも呼ぶ地方が多い。

また、この指を「無名指(むめいし)」と呼ばれます。

この指の名をあからさまに呼ぶと、薬の効果が失われると考えられ、
名をよぶことが忌まれた。(広辞苑、日本語大辞典、日本大百科全書)


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第12話
知らぬと恥かく薬の知識
-本当にあった話-

  〔1〕鼻づまりに効くカプセルを鼻に入れて出ずに困った人がありました.

  〔2〕坐剤と書いた解熱剤があったので,すわって口から飲んだ人がいました.


  〔3〕カプセルをはずして、日本の薬はさすがに丁寧な包装だと感心して飲んだ
人がいました.


  〔4〕カプセルをPTP包装(指で押すとカプセルや錠剤が出る包装)の薬を使 い方
を知らず、或いはテレビを見ながらや発作が起きてあわてて包装のまま飲
んで救急車で運ばれた人があります.

  〔5〕俺は錠剤,カプセルを水なしで飲める威張っている人がいます.

  〔6〕食事中に時々錠剤を飲む人がいました.どうしてそうするのですかと聞 いて
みると,食間服用と書いてあるでしょうとクスリ袋を見せました.粉クス リはどう
しましたかと尋ねるとご飯にかけて食べたといいました.

  〔7〕小児用シロップは沈澱が出来ていることがあるので,医師は若いお母さんに
「クスリを飲ませる時はよく振りなさい」と服用時の説明をしました.若 いお母さん
は赤ちゃんをよく振って飲ませたといいます.とんだ聞き違えです.
赤ちゃんの事を心配し過ぎるとこんな事もあります.


  〔8〕もう一つ似た話.薬局で「このカゼクスリはのみやすい錠剤です.糖衣錠(とおいじょう)
  ですから」と話を聞いたお客さんは,熱があって勘違いしたのか,家へ帰って糖衣錠を
  十以上(とおいじょう)飲んだといいます.
糖衣錠
   これもとんだ聞き違いです。いずれも本当にあった話として伝わっています。
      話は十分理解できないときは、納得できるまで聞き直して下さい。

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