ギンナン
佐賀市内には、銀杏並木があり、ギンナンを拾う人の姿もよく見かけます。
ギンナンの種には、ビタミンB6誘導体のMPN(4-O-methylpyridoxine) がふくまれています。脳内の抑制性GABA(γ-アミノ酪酸)は、興奮性ア ミノ酸のグルターメートにグルタメート脱水素酵素が作用して作られます が、その時にビタミンB6の活性型が必要となります。
MPNは、ビタミンB6が活性型になるのをおさえるために、結果的にグルタ メートの量が上昇し、GABAの量が減少することとなり、痙攣をおこしま す。ギンナン中毒は、ギンナン10~30個を炒って食べた場合が多く、 また、ほとんどが10才未満の子供であることから、特に子供にギンナンを 食べさせることは避けた方がよいようです。
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<参考文献>
・和田啓爾,中毒研究;18 p.11-16, 2005
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