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くすり百話 (第26回)
第39話 難解の薬効 D瘧(ぎゃく,おこり)
第40話 難解の薬効 E食傷(しょくしょう)
第39話 
難解の薬効D瘧(ぎゃく,おこり)
 ========| 瘧(ぎゃく,おこり) |======
悪寒と発熱が一定の間隔で襲ってきて
身体が震える病気。1)

瘧(ぎやく)は間欠熱を意味し、現存する
日本最古の医書『医心方(いしんぽう)』では
「わらはやみ」の和名がつけられている。
これはマラリア性の熱病で小児がかかりやす
かったことから、童病の意である。2)

「おこりにかかったように」
激怒したり恐怖におびえたとき、
また、感情の激変に見舞われたとき
「おこりにかかったように」
と表現する。1)
文献
1)鈴木昶、江戸の医療風俗事典
2)スーパーニッポニカ,小学館
3)大辞林第二版

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第40話 
難解の薬効E食傷(しょくしょう)
佐賀の名薬「奇応丸」、伊勢の名薬「万金丹」ほか
感応丸和中散、陀羅尼助、枇杷葉湯などの薬効に
に見られる。
=============| 食  傷 |=========
食あたり、つまり食中毒のこと。2)

飲食の不摂生により身体を
傷うこと。急性胃腸カタル。1)

ことわざ

「食傷する」

食べ飽きる。
同じことに何度もであっていやになること。3)

文献
1)和訓 古今方彙
2)鈴木昶、江戸の医療風俗事典
3)漢和辞典、旺文社

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